庭に植えましょう

庭木を決める前に知っておきましょう

庭に植えましょうのイメージ

庭木と一言でいっても、一年中葉をつけている常緑樹や紅葉が楽しめる落葉樹、花が咲く木や実がなる木などさまざまです。そして、庭木は一度植えると簡単には植え替えができませんので、種類や植える場所は良く考えて選びましょう。

植える場所

庭に植木を植えようと発案したらいろいろと考えて決めなければならないこともあるのですが、とりあえず場所を決めることから始めます。スペースがあればどこでもオッケーではなく、日当たりの良い場所にしないと健康な成長は望めませんのでしっかり吟味しましょう。植物は日光が大好きな種が多いので日当たりの悪い位置、日陰になる場所ではすぐに枯れることはなくても数年で弱体化してしまい、大きく成長することなく細々と短い寿命で枯れ木になってしまうことがあるからです。南側から陽射しを浴びられるけど屋根のある場所、という条件もあまり良くはなく、地面が乾きやすいので避けたほうがいいでしょう。雨が降っても存分に水分を補給できなければ人間の手で水撒きをする頻度を多くするしかないのですが、その場合少しでも気を抜いたらすぐに植物は弱ってしまいあまり良い環境とは言えないのです。日光も雨も充分に降り注ぐ場所、それが植木にとってのベストプレイスなのです。またそれだけでなく水はけの良い場所、という条件もあります。土中が岩盤などで水ハケが悪いとその下の根っこが腐りゆくので、いきなり枯れて衝撃を受けることはありませんが次第に弱ってしまいます。完璧に回避することができないのなら盛り土をすることで多少はましになるので、そうした工夫をして植物を喜ばせてあげましょ。このように場所によっては初手から悪手となることもあるので、植える場所には充分気を使いましょう。

穴を掘って埋める

場所が定まったら植える為の穴を掘りましょう。根よりちょっと大き目のサイズがいいことはあえて説明するまでもないでしょうが、小さいと根がつっかえて傷めてしまうから余裕を持たせるのです。深さも植えたときにちゃんと根が土の中に収まるようにしますが、一旦多めに掘ってから底に土を戻す感じでやればよいでしょう。穴が完成したらセッティング作業に移りますが、乱暴に持ち運んではいけません。頑丈そうな根のそばを持ってゆっくりと穴にはめ込みます。手が汚れるからと上部を持つと不安定にブランブランしてポキッと折れてしまうこともあるので、軍手を使ってもいいから根元を持ってください。穴の中にそっと降ろしたら土を入れますが、注意しなければならないのは土中、根の周囲に空洞が出来ないようにすることです。根っこと空洞が接触するようなことになるとそこから腐っていくので、隙間無く埋められるよう細かめの土を使うといいでしょう。大粒の硬い土で埋めようとすると根に馴染まず隙間だらけになるので、この作業で使う土はきちんと考えて決めなければなりません。土を入れる際は棒で突いて空洞が発生しないようにする突きぎめという方法もあり、これを駆使して隙間をなくしながら埋めるのが確実で手堅いでしょう。倒れないようにしっかり穴に固定できたらここまでは完成です。

植木の固定

埋めたら植木の周囲に水たまりが出来るよう水鉢を作ります。根元に土を盛ることで水分がそこに留まるように細工をするのです。植木と水との関係はかなり密接なので、長期間ガーデンで植物を育てるのなら水のことを疎かにしてはいけないと植木屋さんも口を酸っぱくして言っています。また水は最初に埋める時に上手に使うことで、空洞の発生を防ぐこともできます。穴に根を下ろして土を半分ちょっと入れてから水を流し込んでやるのです。こうすると土も柔らかく流れて根にまとわりつくので、もし空洞があっても破壊してくれるという塩梅です。いきなり大量の水を流すのはあまりよくないので、軽く木を左右に揺らしながら隙間がなくなるように念じつつ水を上手く使いましょう。しばらく経って根の周囲に隙間もなさそうだと感じたら、さらに土を入れて上から踏んで固めてあげる段階に進みます。ただ土をいれるだけでは柔らかすぎて、すぐに植木も傾いてしまいます。それでは家族も危険ですし、木の成長以前に抜けてしまうハプニングが発生するかもしれないのでなんとしても未然に防がなければいけません。どっしりと安定してそこで育ってもらうためにも地面を固める作業は省くわけにはいかないので、汚れてもいい靴を履いて踏み固めましょう。別に重量のある肥満体形の方にお手伝いしてもらわなくてもいいので、何度かその周りを歩き回れば完了です。