花水木
花水木(ハナミズキ)はなんともエキゾチックな名前の樹木で、年配の女性だけでなく若いお嬢さんにも一定の人気があります。タマゴっぽい形の葉っぱで柄もあり、花ではなく葉を鑑賞しているだけでも少楽しい気分になり心も若返るような気持ちになれます。花は春に咲き葉は秋に紅葉するので年間を通じて長い期間花水木の鮮やかさを満喫することができますので、お世話のし甲斐もあります。樹高は5~10メートルになるので大きなお庭でないと育てにくいかもしれませんが、ダイナミックな庭園をお持ちの方には是非お勧めしたい植木です。高く成長してしまうと花と鑑賞する人間の目との距離が遠くなってしまうので、あまり大きく育てすぎないように注意しましょう。剪定するのはその部分だけでよく、それ以外はあまり手を加える必要はありません。高い枝を切り落としてやれば咲かせる花も低い地点に集中するのでそれを意識した剪定を秋から春先にかけて行うだけで充分です。花は大きく黄緑色で7センチほどのサイズになりますが、枝先に水平に咲くのであまり高い位置に咲かれては思い切り鑑賞することができませ。成長の早いほうではないのであまり頻繁に剪定して高く伸びすぎないように細心の注意を払うことはありませんが、一応気をつけましょう。またあまり寒い気候は苦手なので、札幌や釧路にお住まいの方には扱いが難しいかもしれないので、花水木を植木に選びたいのなら四国や九州に引っ越してからにしたほうがいいことも付け加えておきます。
月桂樹
月桂樹(ゲッケイジュ)も花水木同様に女性に高い評価をされている樹木です。なんとなくミステリアな名前ですしどことなくおいしそうな雰囲気もするので、グルメな人にも評判がよさそうな気もしますね。樹高は10メートルほどと認識しておけばいいですが、絶好調になるとその1.5倍になることもあるので念のため15メートルになってもいい場所に植えましょう。春に花が咲きますが驚愕の10センチサイズの大迫力も夢ではなく、その大きさに度肝を抜かれるマダムも続出しそうなダイナミックさです。そのわりに淡黄色と控えめな色彩なのが奥ゆかしく、このアンバランスさが日本人の心をグッと掴んで二度とはもう離しません。近くに寄れば年中いい匂いがするのでリラクゼーションの効果も期待できますし、一家に1本欲しいと願われている月桂樹です。成長も早く力強く芽を出すので手間もかかりませんし、多少雑に剪定してもすぐに復活するのでケアは楽な部類になるでしょう。あまり剪定をしなくても程よい樹形に育ってくれますし、切りすぎても立ち直ってくれるので自分で剪定を始めたいという初心者さんにもうってつけです。お手入れを楽しむことも出来るし鑑賞しても心を満たしてくれる月桂樹は、庭木の中でもかなりの人気種かと思われます。広いお庭をお持ちの方はぜひとも植木の選択肢に月桂樹を入れてみてください。
金木犀
花水木・月桂樹ときたら流れ的にはもう次にくるのは皆さんも想像できてしまいそうですが、やはり金木犀(キンモクセイ)がお勧めの庭木です。これまでの2種よりも小振りなので中位のお庭の所有者にも受け入れらやすく、5メートルの鯉のぼりを設置するスペースさえあれば金木犀だって迎え入れられます。ただ植える場所は日当たりの良い場所が絶対条件で、美しく可憐な花を咲かせるには日光を浴びさせてやる必要が多めにあります。不十分だと活気のない葉っぱが踏ん張れず早めに散ってしまいます。10センチほどの葉を付けるので花だけでなくこちらも楽しみたいのですが、日陰になりやすい場所に植えてしまうとそれも叶わなくなってしまうでしょう。花は大きく咲くのではなく小さなのがたくさん寄り添って力を合わせている形で、よく「金木犀の香りがしますね」とおしゃべりなタクシーの運転手との弾む会話の中にも出てくるように特徴のある匂いを発します。花の姿形を重要視する方にもお勧めの金木犀ですが、芳香を優先したいという匂いフェチにはもっとお勧めです。剪定のコツは上に伸ばすのではなく陽射しをたくさん受けられるように横へ横へと伸ばすように、サイドに広がる枝は大切にすることです。あとはそんなに注意すべき点はありませんが、温暖な気候の土地のほうが適しているので東北地方にお庭をお持ちの方は植木屋さんに相談して「うちでも金木犀を育てられるかな?」という疑念を先に解消しておきましょう。